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Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第18回 18mm

レンズ

 そのレンズは、混乱の中、ひっそりと姿を消しました。

 今から十数年前、「EFに非ずはカメラに非ず」という時代があり、それ以外のメーカーを使っていると、「あんた、変人ねえ!」という顔をされたものです。例えば、プロはその当時ほぼ全員が「白レンズ」を使用し、他のメーカーはまずいませんでした。アマチュアも、他のメーカーは変人で、何かEFマウントが使えない理由があるのかと、逆に心配されるほどでした。

 そんな状況ですから、他のメーカーは商売あがったりで、全く話になりません。全く売れないわけですから、売る品を減らすしかありません。そんな商品整理の最中に、消えていったものの一つに、18mmf/2.8Dがありました。

 私は、そんなことも知らず、そのうちに、と思っていましたが、商品カタログから消え、慌ててカカクコムで調べ、金策して買った記憶があります。もし、そこで手を打っていなければ、多分現在まで手に入れる方法は無かったでしょう。

 それから暫くして、カメラはメインでは無い、とある大手家電店の片隅に、忘れ去られたかのように同レンズがありました。そこでカードで買っておけば、今頃はオークションでホクホクだったでしょうが、それを思いつかず、勿体ないことをしました。

 そして、18ミリは、市場在庫払拭で、販売が終了しました。

 造っても売れなかった時代、あの頃はそれで仕方ないです。しかし、今やFマウントレンズは、純正だけで世界で年500万本売れるまでに復活したのです。年により多少変動はあるでしょうが、ここで、考えて頂きたいのです。

 あの頃、そういう事情で販売を止めたものの中には、そのままでも売れそうなものはあるのです。そんな時のために、金型を捨てたわけでも無いでしょう、すぐにでも再生産出来るのでは無いでしょうか。それで、失われたラインナップを、復活して欲しいのですが。28mmf/1.4では、再設計したい気持ちも分かります。ズームで、18ミリはカバーしており、単焦点の勇気が出ないのも分かります。期間限定の注文生産でも良いので、出すというのはどうでしょうか。売り方は、あると思います。

 因みに、同レンズは、Fマウント初のガラスモールド非球面レンズ(ガラスを金型に載せて形作る非球面レンズ)を使用したレンズで、確かに手間ですが、現在でも十分通用すると思います。

 もし、処分したい旧在庫があれば、それはネットショップで、是非売って欲しいですね。今やFマウントは、それほど求められるものなのです。会社がある限り、続けるものですよねえ!是非、期待したいです。

 それでは、次回をお楽しみに。