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Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第7回 シャッター優先AE

 その技術は、それまであまり現実的な選択ではありませんでした。

 カメラは、当然初期は、ピントも露出も全部手動、勘で撮っていた時代から、外部の露光計で測光するようになり、カメラに装備も、外部からカメラ内部に装備するよう進歩し、更に露出計で自動的にシャッターを制御するようになり(絞り優先AE)、この間にも大きな進歩がありました。

 そこに、一部のカメラメーカーが、シャッター速度を設定すると、自動的に絞りを制御するという、いわゆる「シャッター優先AE」を搭載し、大々的に宣伝することにより、カメラの勢力地図も大きく変わりました。しかし、実際フィルムカメラの時代には、晴天時に高感度フィルムで明るいレンズを使ったときのみ、高速シャッターがシャッター優先で切れるだけで、フィルムの感度の限界があり、当時あまり現実的な技術ではありませんでした。そのため、結果として多くの人が絞り優先AEで撮っていました。

 状況が変わったのは、デジ一が出てからです。かつてフィルム感度はカメラでは定数でしたが、デジタルは「自動感度」も可能、設定することによって変数となり、かなり暗くても高速シャッターが切れるようになりました。そのため、やっとシャッター優先AEは、現実的な技術となりました。

 やはり電車は動くもの、明るさはRAWで操作出来ても、被写体ブレは後からでは何ともなりません。それを防ぐのは、絞り開放で可能な限り早いシャッターであることより、ブレないシャッタースピードに設定する方が安全です。今後、鉄道写真では、やはりシャッター優先AEが主流となっていくと思われます。マニュアルで固定露出、というのは、AFを切って置きピンするのと同じ、AEの派生形となります。曇ったら、終わりですが。

 ただ、常識として、絞り優先AEが出来ないと、一般の写真は撮れません。技術としては、身につけておく必要はあるでしょう。そこは、勘違いの無いように。

 それでは、次回をお楽しみに。